食生活の炎症度が低い大腸ガン患者は死亡リスクが低かった

(2019年4月) "European Journal of Nutrition" に掲載された南カロライナ大学などによる研究で、大腸ガンと診断された閉経後の女性の食生活が抗炎症性のものであると生存率が高いという結果になっています。
著者: Jiali Zheng et al.
タイトル: Post-cancer diagnosis dietary inflammatory potential is associated with survival among women diagnosed with colorectal cancer in the Women’s Health Initiative

研究の方法

大腸ガンと診断されてから平均1.7年が経過している閉経後の女性463人を対象に、アンケート調査で食生活(サプリメントを含む)を調べて食事炎症指数(DII)を割り出し、その後11.6年間前後にわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に162人が死亡しました。 このうち大腸ガンで死亡したのは77人でした。

DIIスコアが最低だった(食生活が抗炎症性だった)グループはスコアが最高だったグループに比べて総死亡リスクが51%低下していました。

ガン(種類は問わない)で死亡するリスクや大腸ガンで死亡するリスクに限っても、DIIスコアが最低のグループでは死亡リスクが低下していました。 ただし、こちらに関しては95%CIが1を踏んでいました(*)
(*) 95%CIは、その範囲が1未満(0.99以下)か1超(1.01以上)に収まっていなければ統計学的に有意とみなされません。 したがって、例えば0.79~1.02などのように1をまたいでいるとNG。1を踏むというのは例えば(実際の値がどうだったのかは不詳ですが)0.79~1.00という状態であり、統計学的な有意性は微妙です。 ただ、1を少しまたいでいるのに「統計学的に有意な結果だった」と明言されてるケースもありました