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中年女性では食事の炎症度と心臓病・脳卒中リスクとの間に関係が見られず

(2016年8月) 食事炎症指数(DII)が高い食事をしていると心血管疾患(心臓病や脳卒中)になるリスクが高いというデータが存在しますが、atherosclerosis 誌に掲載されたクイーンズランド大学(オーストラリア)などの研究で、中年女性ではDIIと心血管疾患のリスクとの間に関係が見られないという結果になりました。

研究の方法

オーストラリアに住む50~55才の女性7千人ほどを平均で10年間超にわたり追跡調査したデータを用いて、DIIのスコアと心血管疾患との関係を調べました。 データの分析においては年齢・カロリー摂取量・高血圧/糖尿病/閉経の有無・喫煙習慣・飲酒量・運動量などを考慮しました。

結果

追跡期間中に330件ほどの心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中)が発生しました。 当初の分析ではDIIのスコアが高い(炎症を促進する食事である)と心筋梗塞のリスクが50%近く増加するという結果でしたが、心血管疾患のリスク要因を考慮すると、このリスク増加の統計学的な有意性が消滅しました(95%CIとP値の両方で)。

最終的に、心血管疾患全体でも、虚血性心疾患(心筋梗塞など)と脳血管疾患(脳卒中など)とに分けた分析でも、DIIスコアと発症リスクとのあいだに関係は見られませんでした。 閉経後の女性に限っても同様でした。
留意点
今回の研究にはデータに含まれる人数が少ないなどの弱点があるため、今回と同様の研究を繰り返して同じ結果になることを確認する必要があります。 また、若い女性では結果が異なる可能性もあります。