余暇に座って過ごす時間の健康への悪影響は体の弱い人で顕著

(2018年5月) 座って過ごす時間が長いのが健康に悪いことが多数の研究で示されていますが、"BMC Medicine" に掲載されたグラスゴー大学などの研究で、余暇に座って過ごす時間の健康への悪影響は体の弱い人で顕著かもしれません。

研究の方法

英国に住む40~69才の男女39万人(女性54%)を対象に、余暇に座って(*)過ごす時間(以下「DST」)などを尋ねたり握力・心肺機能・身体活動量を調べたりし、その後5年間前後にわたり心臓病/脳卒中・ガン・死亡の発生状況を追跡調査しました。
(*) テレビを観たりPCを使用したり。

結果

追跡期間中に 7,420人が死亡し、2万2千件の心臓病/脳卒中および2万3千件のガンが発生しました。

総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク)と心臓病/脳卒中/ガンになるリスクのいずれに関しても、DSTが長くてリスクが増加するという関係が顕著なのは握力が弱かったり心肺機能が弱かったりする場合でした。

PC使用時間で顕著

「握力が弱かったり心肺機能が弱かったりする場合にDSTが長くてリスクが増加するという関係が顕著である」というのはテレビ視聴時間よりもPC使用時間で顕著でした。

例えば、握力に応じてデータを3つのグループに分けたなかで握力が最低のグループでは、PC使用時間が2時間増えるごとに総死亡リスクが31%、心臓病/脳卒中になるリスクが21%、およびガンになるリスクが14%増加していましたが、握力が最高のグループではPC使用時間と死亡リスクや心臓病/脳卒中/ガンになるリスクとの間に関係が見られませんでした。

心肺機能でグループ分けした場合も同様に、心肺機能が最低のグループでのみPC使用時間が2時間増えるごとに総死亡リスクが23%および心臓病/脳卒中になるリスクが10%増加していました(ガンのリスクについては心肺機能にかかわらずとPC使用時間とのあいだに関係が見られなかった)。