従順な子供は管理的な育児によりIQが低くなりやすい

(2016年8月) 英国で行われた研究によると、母親は気難しい子供よりも従順な子供のほうが育児に注意が必要かもしれません。 母親の子育てが管理的である場合に、従順な子供はIQが低くなりやすいという結果だったのです。

研究の方法
子供の気質
英国に住む生後半年の子供7千人超の気質を調査して、「気難しい子」と「従順な子」という2つのグループに分けました。
  • 気難しい子とは、自分の感情をコントロールするのが苦手で環境への適応力も低い子供のことです。 データ全体の15%ほどが気難しい子でした。
  • 従順な子とは、感情のコントロールが上手で環境への適応力も高い子供のことです。
育児の方向性
子供たちが2才になったときと4才になったときの2回にわたり、母親の育児の方向性を調べました。 この研究において「育児の方向性」は次の2つの項目です:
  • 優しさ - 子供に体罰を加えたり怒鳴ったりする頻度や、キスをする・抱きしめる・褒めるなどの愛情表現を子供に対して行う頻度。
  • 管理度 - 食事や衣服の選択において子供にどの程度の選択の自由があるかや、母子が互いにどれくらい自分の意思を主張しあうかなど。
子供のIQ

子供が8才になったときに子供のIQ(知能指数)を調べ、IQが85未満のグループとIQが85以上のグループとに分けました。 IQが85未満の子供は、データ全体の10%ほどでした。

結果
育児の方向性とIQ

親に管理される度合いが高かった子供は、IQが低い傾向にありました。 優しく育てられなかった子供も、IQが少し低くなる傾向にありました。

気質と育児の方向性とIQ

「気難しい子」は、母親の優しさが乏しくても母親による管理が厳しくても、IQが85未満となるリスクは増えていませんでした。

「従順な子」は、母親による管理が厳しい場合にはIQが85未満となるリスクが30%増えていました。 母親の優しさが乏しい場合にもIQが85未満となるリスクが12%増えていましたが、こちらについては統計学的に有意ではありませんでした。