犬がいる家庭の子供に喘息が少ない理由は腸内細菌?

(2013年12月) "Proceedings of the National Academy of Sciences" に掲載されたカリフォルニア大学の研究で、犬を飼っている家庭の幼児が喘息やアレルギーになりにくい理由が明らかになった可能性があります。

研究の方法

この研究では、犬を飼っている家庭から採取したホコリをマウスに暴露(接触)させるという実験を行いました。

結果

ホコリによってマウスの腸内細菌叢に変化が生じ、一般的なアレルゲン(アレルギーの原因物質)への免疫応答(アレルギー反応)が減少しました。

今回の研究ではさらに、有益な腸内細菌群の中でも Lactobacillus johnsonii という菌に、アレルゲンや呼吸器感染症の原因ウイルス(RSV)から気道を保護する作用があることが明らかになりました。

解説

今回の研究はマウスを用いて行われました。 同じことがヒトについても言える可能性が高いと考えられますが、そうならない可能性もあるので、今回の結果を鵜呑みにして犬を買いにゆくのは早計です。

今後の研究次第では、有益な腸内細菌を用いて腸内環境を再構築し、アレルギーや喘息を予防あるいは治療できるようになる可能性もあります。

この研究グループが行った過去の研究では、家の外と中に出入りしている犬がいる家には(そうでない家よりも)多様な細菌が存在し、腸内細菌の種類も豊富であることが明らかになっています。