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人種や性別によって早死にのリスクが最も低くなる飲酒量は異なる

(2015年4月) "American Journal of Public Health" に掲載されたハーバード大学の研究で、適量の飲酒により白人では総死亡率(早死にのリスク)が下がるものの、黒人では下がらないという結果になりました。 さらに、適量の飲酒の効果には性別による差も見られました。

過去の複数の研究で、適量の飲酒によって2型糖尿病や心臓病、早死にのリスクが低下することが示されていますが、それらの研究は大部分が白人のデータを用いて行われたものであり、黒人のデータを用いた一部の研究では適量の飲酒による健康効果は得られない可能性が示唆されていました。

研究の方法

今回の研究では、米国全土から抽出した黒人 25,811人および白人 126,369人のデータを分析しました。 データの内容は、飲酒量/飲酒頻度・教育水準・職業・年収・喫煙習慣・健康状態などでした。

結果
飲酒と総死亡率との関係には人種と性別による違いが見られました:
  • 白人男性においては、総死亡率が最も低かったのはお酒を1~2杯飲む日が週に3~7日あると回答したグループでした。
  • 一方、黒人男性において総死亡率が最も低かったのは、お酒をまったく飲まないと回答したグループでした。
  • 白人女性においては、総死亡率が最も低かったのはお酒を1杯飲む日が週に3~7日あると回答したグループでした。
  • 一方、黒人女性において総死亡率が最も低かったのはお酒を1杯飲む日が週に2日以下であると回答したグループでした。
お酒をまったく飲まないと回答した人の男女別・人種別の割合は次のようなものでした: 白人男性13%、黒人男性24%、白人女性23%、黒人女性42%
今回の結果をふまえて研究チームは、飲酒と死亡率との関係に関与しているであろう他の様々な要因(生活習慣や遺伝子など)の調査が必要だとしています。