運転中の会話によって事故を起こしやすくなるが、会話相手がドライバーと視界を共有していると事故を起こしにくい

(2014年11月) " Psychological Science" 誌に掲載された研究によると、会話をしながらクルマの運転をする場合、会話の相手がドライバーと同じように道路の状況を見ていると事故を起こす率が低下します。

今回の研究で、会話の相手が同じ車に乗っている場合だけでなく、テレビ電話を通してドライバーと同じ風景を見ている場合にも事故率が低下していたのです。

研究の方法
この研究では、平均年齢20才程度の友人同士24組に運転シミュレーターを用いて次の4つの状況で12マイルの距離(道路の合流や、出口、急ブレーキ、他のドライバーなどの要素を備えている)を運転してもらいました:
  1. ドライバーが1人で乗車し運転に集中する。
  2. 同じ車に乗っている友人と話をしながら運転をする。
  3. ハンズフリー装置を使って携帯電話で話をしながら運転をする。
  4. 車内に備え付けられたビデオカメラから送られるライブ映像によりドライバーおよびドライバーの見ている道路が見えている状態の友人と会話しながら運転をする。
結果
結果は次の通りです:
  • 1.の場合に最も安全に運転ができた。
  • その次に安全運転だったのは2.の場合だったが、4.の場合も2.の場合と同程度に安全運転ができた。
  • 3.の場合に衝突事故を起こすリスクが最も高く、1.の場合の3倍になっていた。
  • 3.の場合に比べて4.の場合では、衝突事故を起こすリスクが40~50%も減っていた。
コメント
研究者(イリノイ大学に在籍中に今回の研究に参加した。 現在はカナダのアルバータ大学に在籍)は次のように述べています:

「会話の相手がドライバーと視野を共有していると、会話がドライバーの運転の邪魔になる程度が少なくなり、ときにはドライバーの安全運転に寄与することもあります」

「会話相手の友人が、ドライバーの表情や道路の状況に応じて会話の内容を変化(会話量を減らすなど)させたり、注意を喚起したりしてくれる傾向にあったのです」