運転中の携帯電話使用は禁物、ADHDの若者では特に危険

運転中の携帯電話の使用により自動車事故のリスクが大幅に増加することは知られていますが、"JAMA Pediatrics" に掲載された米国の研究によると、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の若者では、このリスクが増加します。

この研究では、運転シミュレーターを用いて、16~17歳の若者61人の運転能力をテストしました。 61人のうち約半数が ADHD と診断されていました。

40分間の模擬運転では、①運転に集中、②携帯電話を操作(メール送信など)、③携帯電話で会話という3通りの状況で、若者たちの運転速度と車線の取り方を測定した結果、61人全員に、携帯電話の使用による運転速度と車線取りへの影響が見られましたが、この影響は ADHD の若者で特に顕著でした。

研究者は次のように述べています:
「(会話よりも)携帯電話をいじるのが特に危険です。 (道路から目を離して)携帯電話に目を向ける必要があるうえに、携帯電話に表示される情報を読み取り、携帯電話を操作することが必要になるからです。 これらは、最も自動車事故の原因となりやすいタイプの行為です」
ADHD の若者の場合、携帯電話などで運転がおろそかになっていなくても、速度や車線取りが不安定でした。
一定の速度と車線を維持するには、道路と周囲の環境に持続的に注意し続ける必要があるので、今回の結果は驚くには値しません。
ただし、今回の研究では、平均速度や、ブレーキ反応速度、衝突の危険性への ADHD による悪影響は見られませんでした。