食事の抗酸化能力と酸化ストレスと精神衛生の関係

(2019年3月) "Annals of General Psychiatry" 誌に掲載されたテヘラン医科学大学による研究で、食事から摂る各種の抗酸化物質の総量が多い人は酸化ストレスの程度や抑鬱や不安症のスコアが低いという結果になっています。

研究の方法

76才までの閉経後女性175人を対象に、食生活に関するアンケート調査を実施して食生活の総抗酸化能(DTAC)や抑鬱・不安感の程度を調べたり、血液検査をして血清の総抗酸化能(STAC)や酸化ストレスの程度を調べたりしました。

結果

ビタミンC・βクリプトキサンチン・βカロテン・αトコフェロール(ビタミンE)・リコピン・ルテイン・亜鉛・セレニウム・マグネシウムといった抗酸化物質の摂取量が多いとDTACが高いという関係が見られました。

DTACが最も高いグループでマロンジアルデヒド(酸化ストレスの指標)の血中濃度が低くなっていました。 酸化LDL(*)血中濃度とDTACとのあいだには関係が見られませんでした。
(*) 検索すると、酸化LDLが酸化ストレスの指標であると述べている文献が見つかりました。

そして、DTACが高いと抑鬱不安感のスコアが低いという関係が見られました。 DTACとストレスのスコアとのあいだには関係が見られませんでした。

結論

今回の結果にも続き研究グループは次のように述べています:
「酸化ストレスが生じやすい閉経後の女性は抗酸化能の高い食生活により、体内の酸化ダメージが減少して精神面が改善される可能性がある」