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「二重Nバック課題」のフリー・ゲームでワーキングメモリーを鍛えよう

(2017年10月) "Journal of Cognitive Enhancement" に掲載された研究によると、ワーキングメモリーを鍛えるには「二重Nバック課題」と呼ばれる脳のトレーニングが有効です。

ワーキングメモリーとは

ワーキングメモリーとは、視覚的または言語的な情報を一時的に記憶し、その情報を用いて作業する能力のことです。 ワーキングメモリーは集中力や注意力と密接な関係にあります。 ワーキングメモリーはわずか数秒間という短い時間単位で作用します。

ワーキングメモリーは例えば、暗算をしたり物語を聞いて理解するのに必要です。 暗算の対象となる数字を一時的に記憶したり、物語の出来事の流れを記憶するのにワーキングメモリーが必要とされるためです。

ワーキングメモリーは集中力・注意力・判断力・問題解決能力・学習能力にとって重要であり、ワーキングメモリーが不足すると勉強や仕事に支障が生じます。 スポーツにおいてもワーキングメモリーは重要です。

研究の概要

20才前後の若者を被験者とする試験において、二重Nバック課題などの脳トレーニング(1回30分)を4週間にわたり週に5日おこなわせたところ、二重Nバック課題でトレーニングしたグループはワーキングメモリーが30%向上していました。 30%というのは、複雑スパン課題でトレーニングしたグループにおけるワーキングメモリー向上幅の約2倍に相当する数字です。

二重Nバック課題でトレーニングしたグループでは、前頭前野と呼ばれ高度な物事の学習に深く関与する脳領域が活性化していました。

二重Nバック課題をやってみよう

二重Nバック課題のトレーニングを無料で行えるソフトやウェブサイトがあります:

ただしどちらも英語です。 普通の「Nバック課題」であれば日本語のアプリもあるようですが、「二重Nバック課題」は日本語版が見つかりませんでした。

ダウンロード版の遊び方

「二重Nバック課題」では、N回前の指示を入力します。 この「N回」というのは不定の回数という意味で、「N」の部分に入る数字が大きくなるほど「二重Nバック課題」の難易度が高くなります。 「N」の部分に入る数字は自分で指定できます。

難易度の設定とゲーム開始

ソフトを起動してスペースキーを押すとゲームが始まりますが、この時点では「N」の数字が「2」である「二重2バック課題」に難易度が設定されています。 「二重2バック課題」では、ソフトが2回前に提示した指示に対応するキーを入力します。

難易度が最も低いのは「二重1バック課題」なので、まずはそれを試すのが良いでしょう。 「二重1バック課題」では、ソフトが1回前に提示した指示に対応するキーを入力します。

ゲームの難易度を変更するにはまず、ゲーム起動後にスペース・キーでゲームを開始し、「M」キーを押してマニュアル・モードに切り替えます。 そこで「F1」キーを押すとゲームの難易度が下がり「F2」キーを押すと難易度が上がります(N回の「N」の数字が増減する)。

難易度を設定したらスペースキーでゲーム開始です。 1回のゲームを終えるには1分間ほどかかります。

遊び方

ゲームが始まると、アルファベットの発声と同時に3×3マスのいずれかのマスに「青い四角」が表示されます。 そして、
  • 「青い四角」が同じマスに立て続けに2回表示された場合は「ポジション・マッチ(位置が同じ)」ということで、「A」キーを押します(または左クリック)。
  • 同じアルファベットが立て続けに2回発声された場合には「レター・マッチ(文字が同じ)」ということで「L」キーを押します(または右クリック)。

1回目の指示(表示および発声)の時点では何もしません。 キーを押すかどうかを問われるのは2回目の指示からとなります。

「ポジション・マッチ」と「レター・マッチ」が同時に発生することもあります、その場合には「A」キーと「L」キーの両方を押す必要があります。 ポジションとレターのどちらにもマッチしない場合には何も押しません。

正しいキーを押せた場合には、画面下の文字表示が緑色になります。 間違うと赤色。 ゲームが終わったら正答率が表示されます。
「二重Nバック課題」という名称は、位置と文字の種類という「2つの情報」を同時に記憶する必要があることに由来します。

ゲームの中断

Esc」キーでゲームを中断します。

ゲームの設定

  • M」キー: ゲームの難易度を変更できるマニュアル・モードに切り替える。もう一度「M」キーを押すと、マニュアル・モードから抜ける。 マニュアル・モードでは、「F1」と「F2」で「N」の回数の増減、「F3」と「F4」でゲーム1回あたりの指示回数の増減、「F5」と「F6」でゲーム速度の増減。
  • C」キー: ゲームの設定。 「二重Nバック課題」のほか「一重~五重Nバック課題」を選択できるようです。 Self-Paced Mode をオンにすれば、エンター・キーを押したときに指示が出るようにできます(指示を自分のタイミングで出せるようになる)。 ゲーム設定画面での設定は「Enter」キーで適用され、「Esc」キーでキャンセルされます。

二重バック課題の場合

「二重バック課題」では前々回の指示と今回の指示との間で上記と同じことを行うはずです。 同様に「二重バック課題」では前々々回の指示と今回の指示とのマッチに対してキーを入力するのでしょう。 難しそうなので私は試していません。