早期の閉経で心臓病などのリスクが増加

(2016年9月) "JAMA Cardiology" に掲載されたエラスムス大学(オランダ)の研究(メタ分析)によると、閉経が早期に生じた女性では総死亡リスク(*)と心臓病のリスクが増加する恐れがあります。
(*) 死因を問わない死亡リスク。
メタ分析の方法

これまでに行われた32の研究のデータを用いて、45才未満で閉経した人と45才以降に閉経した人とで死亡リスクを比較しました。 データに含まれていた女性の人数は31万人でした。

結果

45才未満で閉経したグループは閉経が45才以降だったグループに比べて、冠動脈疾患になるリスクが50%、冠動脈疾患で死亡するリスクが11%、心血管疾患全体(心臓病と脳卒中)で死亡するリスクが19%、総死亡リスクが12%高くなっていました。 脳卒中のリスク(発症と死亡)については、両グループ間で統計学的に有意な差がありませんでした。

また、閉経時の年齢が50~54才だったグループは、閉経が50才未満で生じたグループよりも冠動脈疾患で死亡するリスクが13%減っていました。 脳卒中のリスクは、こちらの比較に関しても両グループ間で差が見られませんでした。
閉経が早まる原因
更年期は通常45~55才の間に訪れますが、そのタイミングは遺伝・喫煙・食事・運動量などの要因に影響されます。 喫煙により平均で2年は更年期が早まります。 また、子宮摘出の際に卵巣まで摘出すると閉経が急速に訪れます。