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子供の頃からスポーツをしている男性は心臓発作になる時期が早い?

(2017年9月) "Plos One" に掲載されたスイスの研究で、18才未満でスポーツの習慣を始めた人は、健康的であるにもかかわらず初めて心臓発作になる時期が3年早いという結果になっています。

研究の方法

初めての心臓発作で入院した18~54才の男性患者123人を、習い事など学校外で週に1時間以上スポーツを行う習慣を始めた(*)年齢が18才未満であるかどうかによって2つのグループに分けて、心臓発作になった時期を比較しました。

結果

初めて心臓発作になったときの年齢が18才未満でスポーツ習慣を始めたグループ(81人)では47才だったのに対して、そうでないグループでは50才でした。

「18才未満グループ」の中でも、18才までにおけるトレーニングの年数が多いほど初めて心臓発作になる時期が早いという弱い関係が見られました。

心臓発作の大部分は運動をしていないときや軽い運動をしているときに生じていました。 スポーツがらみで心臓発作が生じる率には両グループ間で差が見られませんでした。

心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスク要因(*)を抱えている数は、「18才未満グループ」が2つだったのに対して「そうでないグループ」は3つでした。
(*) 高血圧・脂質異常・糖尿病・冠動脈疾患の家族歴・喫煙習慣・運動不足。

結論

研究チームは次のように結論づけています:
「 『運動が万人にとって良薬である』 という考え方を疑う必要がある」

留意点

今回の研究には次のような弱点があります:
  1. データに含まれる人数が少ない。 もっと大きなデータで今回の結果を確認する必要がある。
  2. 太っている人を除外することで身体活動量が多い人をデータに含めようとしたのに、身体活動量が少ない喫煙者ばかりになってしまった。(どちらのグループも喫煙率が60%台前半)
  3. 心臓発作になった人のみを調査対象としたので、今回の結果が世間一般には当てはまらない可能性がある。
  4. 女性を除外した(閉経前の女性には心臓発作が起こりにくくデータのバランスが崩れるため)ので、今回の結果は女性には当てはまらない。