コンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

食後に運動をすると体脂肪が減りにくい?

(2017年4月) 「ダイエットのための運動は食前よりも食後に行う方が体脂肪の減少にとって効果的である」という説がありますが、"American Journal of Physiology - Endocrinology and Metabolism" に掲載されたバース大学の研究によると、ダイエットのためには運動前に食事をしないほうが良いかもしれません。 食後に運動をすると体脂肪が減りにくいようなのです。

研究の方法
平均年齢26才でウェスト・サイズが平均で105cmという過体重の男性10人に、1時間のウォーキングを2回行ってもらいました。 2回のうちの1回は食前に、そしてもう1回は食事をしてから2時間後に行いました。 いずれの場合にもウォーキングは、全力の60%の激しさでした。
(*) 炭水化物を多く含む高カロリーの朝食。 648キロカロリー。

そして、2回のウォーキングの直後に血液と脂肪組織を採取して分析しました。

結果

食前のウォーキングと食後のウォーキングとで、脂肪組織における遺伝子発現の状況が異なっていました。 PDK4という遺伝子とHSLという遺伝子の発現量が、食前にウォーキングしたときには増加していたのに対して、食後にウォーキングしたときには減少していたのです。

解説

PDK4の発現量増加は、運動中に消費されるカロリーが摂取したばかりの炭水化物ではなく体に蓄えられている脂肪でまかなわれていることを示すのだと思われます。

HSLも一般的には、運動量の増加に応じて脂肪組織に蓄えられている脂肪が消費されるときに発現量が増加します。

食後の脂肪組織は食べたばかりの食事に対応するのに忙しく、そういうタイミングで運動をしても運動がもたらす刺激に脂肪組織が十分に反応できないのだと考えられます。

関連研究
"Journal of the International Society of Sports Nutrition"(2015年)に掲載された研究では、カロリーを制限中の若い女性20人を被験者とする試験を4週間にわたり行って、運動をするタイミングが食前であっても食後であってもダイエット効果は変わらないという結果になっています。