患者の体外に排出されたエボラ・ウイルスの生存期間は?

(2014年12月) エボラ出血熱のウイルスは患者の体液(汗や唾液、尿、嘔吐物など)に直接的に接触することによって人から人へと移動しますが、患者の体外に排出されたエボラ・ウイルスはどれだけの時間を生き延びるのでしょうか?

"Environmental Science & Technology Letters" 誌に掲載されたピッツバーグ大学の研究によると、その答えは未だ明らかではありません。

この研究で、エボラ・ウイルスが体外(水や、下水、汚泥、物体の表面)で生存し感染能力を発揮する期間を調べた数多の科学論文を漁っても、明確な答えを示したものが見つからなかったのです。

患者の体外に出た病原体の生存期間を知るのは、病気の拡散を防ぐうえで非常に大切です。

研究者は次のように述べています:
「WHO(世界保健機構)は、エボラ患者の排泄物は汲み取り式便所に捨てたり下水に流せば放っておいても死滅するとしていますが、WHOの考えが正しいことを裏付ける資料はありません」

エボラ患者から出た体液は、研究機関では下水に流す前に殺菌することになっていますが、WHOはこれを(殺菌処理をせずに)トイレに流すか汲み取り式便所に捨てることを医療機関に推奨しています。

研究チームは National Science Foundation からの資金提供を受けて、今後この問題を調査する予定です。 その調査では、まず生理学的にエボラ・ウイルスに似ているウイルスを選出し、そのウイルスを用いて水中や排水中での生存率を調べます。