エコを推進する際には政治的志向に配慮すると効果的

(2013年5月) "Journal of Consumer Research" に掲載された米国の論文によると、リベラルな人と保守的な人ではいわゆるエコロジカルな消費活動(以下、「エコ」)を行う動機が異なります。 したがってエコを推進するうえでは、ターゲットとなる消費者の政治的志向に応じてメッセージを変えるのが有効だと思われます。

ある研究によると、リサイクルを実行する動機が、自分をリベラルとみなしている消費者では公平さや他者に与える被害を減らして良い気分になるなどである一方、自分を保守的とみなしている消費者では、仲間意識・義務感・権威への服従などです。

別の研究でも、エコを呼びかけるパンフレットを読んでもらった後に、今後、電球を電球型の蛍光灯(電球に比べて消費電力が少ない)に交換し、節水するつもりがあるかどうかを尋ねるという実験を行ったところ、自分を保守的だとみなす人に対しては愛国的なメッセージを添えたパンフレットが効果的で、自分をリベラルだとみなす人に対しては有名な慈善団体を表示したパンフレットが有効だという結果になっています。

研究グループは、「対象となる層の政治的イデオロギーと合致した説得力のあるメッセージを活用することで、エコを推進できる」という主旨のことを述べています。