市販のミネラル・ウォーターに有害物質?

(2013年9月) "PLOS ONE" に掲載された研究によると、市販のミネラル・ウォーターには乳ガンなどの原因となる内分泌撹乱物質(EDC)が含まれています。

内分泌撹乱物質(EDC)とは

内分泌撹乱物質(EDC)とは、プラスチックに使用されるビスフェノールA(BPA)やジエチルスチルベステロール(DES)などの人工の化学物質(いわゆる環境ホルモン)のことで、ヒトの臓器、特に生殖器のホルモン系に干渉することが示されています。 例えば、2010年に発表された研究でも、胎児のときにEDCに暴露されたマウスでは、大人になってから乳ガンのリスクが増加するという結果になっています。

EDCは食品や飲料水の容器にも普通に使われています。

研究の内容

この研究では、市販のミネラル・ウォーター18種類(ここまでの話の流れから察するに、ガラス瓶ではなくペットボトルに入ったミネラルウォーターでしょう)を検査して抗エストロゲン性(エストロゲンの作用に干渉する)または抗アンドロゲン性(アンドロゲンの作用に干渉する)の化合物の有無をチェックしました。

検査の結果、18種類中13種類において抗エストロゲン活性が、そして16種類において抗アンドロゲン活性が認められました。

さらに、質量分光分析シミュレーションによりミネラルウォーターからDEHF(フマル酸ジ(2-エチルヘキシル))が検出されましたが、DEHFは抗アンドロゲン活性の原因にしかならないため、抗エストロゲン活性の原因となる物質は不明です。

留意点
研究グループによると、今回検出されたDEHFが(検出された程度の量では)人体に有害であるという確固としたエビデンスは今のところ存在していません。 DEHFの規制が必要であるかどうかを判断するには、さらに研究が必要です。