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緑茶の成分EGCGに、前立腺ガンへの進行を予防する効果?

(2015年5月) "2015 American Society of Clinical Oncology (ASCO) Annual Meeting" で発表された Moffitt Cancer Center(米国)の研究によると、緑茶の成分であるエピガロカテキン3-ガラート(EGCG)に、前立腺における前ガン病変がガンへと進行するのを予防する効果が微妙に期待できるかもしれません。

研究の方法

この研究では、前立腺に高悪性度前立腺上皮内新生腫瘍(HGPIN)または異型小腺房増殖(ASAP)がある男性を2つのグループに分けて、一方のグループ(49人)にはEGCGを主成分としカフェインは含まない緑茶抽出物のサプリメント(200mg×2回/日)を、もう一方のグループ(48人)にはプラシーボを服用してもらうという臨床試験を行いました。

結果

1年間の服用期間ののち、前立腺ガンの発症件数に両グループで統計的に有意な違いは見られませんでした。 しかしながら、試験開始の時点でHGPINしか生じていなかった男性においては、EGCGを服用したグループの方がASAP発生率と前立腺ガン発症率の合計が低くなっていました。

さらに、EGCGを服用したグループではPSA(前立腺特異抗原)が有意に低下していました。 PSAは前立腺ガンのリスクの指標で、血液検査で調べることができます。

今回の用量(1日あたり400mg)では、EGCG服用による副作用はありませんでした。

緑茶とガン

緑茶消費量において20%を占めるアジア諸国では前立腺ガン死亡率が世界でも最低の水準にあることが知られているほか、米国に移住して母国の食生活を捨てたアジア系の男性で前立腺ガンのリスクが増加するという結果になった研究もあります。

複数の生体外実験で、緑茶に含まれるカテキン類にガン細胞の成長・運動性・浸潤を阻止する作用やガン細胞の死滅を促進する作用のあることが示されています。 動物実験でも緑茶カテキンに腫瘍を予防したり腫瘍の成長を抑制する効果のあることが確認されています。

EGCGは緑茶に含まれるカテキン類としては最も量が多く作用も強力であるため、これらの研究で示された緑茶の効果はEGCGによるものだと考えられています。