米国でのみ卵で糖尿病になるリスクが増える

(2016年4月) "British Journal of Nutrition" に掲載されたハーバード大学などの研究(メタ分析)で、米国でのみ卵を食べる量が多いと2型糖尿病になるリスクが増加するという結果になりました。

卵は2型糖尿病のリスク要因を緩和する作用があるとされる一方で、卵を食べる量が多いと糖尿病のリスクが増加するという結果になった疫学的研究が複数存在します。

メタ分析の方法

卵摂取量と2型糖尿病発症リスクとの関係について調べた10の前向きコホート研究のデータを分析しました。 データに含まれる人数は合計25万人超で、2型糖尿病の発生件数は1万2千件超でした。

結果

卵を食べる量が1日につき1個増えるごとに、2型糖尿病になるリスクが13%増えるという結果でした。

米国に限定?

研究データを地域別に分けて分析したところ、米国で行われた研究でのみ、卵を食べる量が増えると2型糖尿病のリスクが増えていました(1日1個につき47%のリスク増加)。

米国を除いた地域のデータでは、卵摂取量と2型糖尿病のリスクとの間に関係は見られませんでした(1日1個につき6%のリスク低下だが、このリスク低下は統計学的に有意ではなかった)。

結論
米国の研究でのみ卵の摂取により2型糖尿病のリスクが増えていました。 卵により2型糖尿病のリスクが増える理由を示す研究が乏しいため、米国の研究結果は米国人に特有の食生活上の要因(*)を排除しきれなかったためであるとも考えられます。
(*) 例えば、卵を食べる時の調理法(フライド・エッグなど)。