卵のコレステロールは体に吸収されにくい? でも中性脂肪は...

(2018年9月) "Nutrients" に掲載されたパデュー大学などによる研究で、卵を食べてもコレステロール値は増えず中性脂肪値だけが増えるという結果になりました。 この研究には、米国の卵業界団体である American Egg Board が資金を提供しています。

研究の方法

次の2つのランダム化比較試験を行いました(食べた卵は全卵を過熱調理したもの):
  1. 16人の男性を3つのグループに分けて、①生野菜のみ、②生野菜と卵75g、または③生野菜と卵75g、③生野菜と卵150gを食べさせる。
  2. 17人の女性を2つのグループに分けて、①加熱調理した野菜のみ、または②加熱調理した野菜と卵100gを食べさせる。

結果

試験1では、グループ①~③のあいだで食後の10時間における総コレステロール値に統計学的に有意な違いは見られませんでしたが、中性脂肪値は卵を150g食べたグループ③がグループ②や③よりも統計学的に有意に高くなっていました。

試験②でも同様に、グループ①と②の間で総コレステロール値に統計学的に有意な差はありませんでしたが、中性脂肪値は卵を食べたグループ②の方が高くなっていました。

これらの結果から、卵に含まれるコレステロールは体に吸収されにくいのだと考えられます。

グラフ

試験1

クリックで巨大化

左のグラフが総コレステロールで、右のグラフが中性脂肪。 白が野菜だけのグループ、グレイが卵75gと野菜を食べたグループ、黒が卵150gと野菜を食べたグループ。

総コレステロール値のほうもグループ間で差がありますが、統計学的に有意な差ではありません。

試験2

クリックで巨大化
左のグラフが総コレステロールで、右のグラフが中性脂肪。 白が野菜だけのグループで、グレイが卵100gと野菜を食べたグループを食べたグループ。