持久運動における疲労感を取り去るにはブドウ糖よりもショ糖

(2015年12月) "American Journal of Physiology?Endocrinology & Metabolism" に掲載されたバース大学(英国)の研究によると、マラソンなどの持久運動における疲労感を取り去るうえでショ糖とブドウ糖との効果は同じです。

自転車の長距離走の選手たちを被験者としてショ糖ベースの飲み物とブドウ糖ベースの飲み物とで肝臓グリコーゲン減少および疲労を防ぐ効果を比較したところ、同等の効果が認められたのです。 そして、ブドウ糖よりもショ糖のほうがお腹の調子が悪くなりにくく運動が楽に感じられました。
ショ糖とブドウ糖
ショ糖はいわゆる普通の砂糖で、ブドウ糖の分子1つと果糖分子1つとで構成されています。 ブドウ糖はブドウ糖の分子だけで構成されています。
運動中のエネルギー補給を目的として市販されているスポーツ・ドリンクにも、ブドウ糖と果糖を組み合わせて用いるもの(*)が増えつつありますが、ブドウ糖だけを使用している製品も未だ多くあります。

(*) ブドウ糖果糖液糖などの異性化糖のことでしょうか? ショ糖と異性化糖はどちらもブドウ糖と果糖でできていますが、「ブドウ糖果糖液糖が砂糖以上に寿命や生殖に悪影響?」によると両者は化学的な構造が異なります。 そして異性化糖はあまり体に良くないようです。

調べてみたところ、ポカリスエットには砂糖とブドウ糖果糖液糖が、そしてアクエリアスには果糖ぶどう糖液糖が使われています。 同じアクエリアスでも「300gハンディパック」という商品だけは砂糖のみが使われていました。
競技中の砂糖摂取量の目安
研究チームによると、2時間30分を超えて運動を続ける場合には、ショ糖を1時間につき最大90gを摂取することで最善のパフォーマンスを発揮できます。 このとき砂糖は、水100mlあたり8gを投入します。
90gの砂糖を摂るなら1.1リットル程度の水に溶かすという計算になります。