エナジードリンクで脳出血になった57才男性のケース

(2016年11月) アラバマ大学バーミンガム校の研究チームが、エナジードリンクを飲んで脳出血(頭蓋内出血)を起こした男性のケースを "American Journal of Emergency Medicine" に報告しています。 エナジードリンクにより脳出血になったケースが報告されたのは今回が初めてです。

男性について

男性は57才で、血圧が高かったことがあり血管疾患のリスクが高い状態でした。

飲んだ量

男性は8オンス(約240ml)の2回分が入ったボトルを一度に全部飲みました。 ボトル1本を一度に飲む人は珍しくありません。

症状
男性の症状は、右側の腕と足の感覚異常(ひりひりする感じと無感覚)と歩行失調(*)でした。 男性によると、エナジードリンクを飲んでから15分もしないうちに症状が始まりました。 男性はそれまでエナジードリンクを飲んだことがありませんでした。
(*) 参考: 脳卒中の見分け方

脳卒中が疑われたためCTスキャンで検査をしたところ、左視床の近辺に軽い出血が確認されました。

解説

エナジードリンクにはカフェイン以外にも様々な成分が含有されており、そういった成分の中には交感神経に作用して血圧を上げるものが少なくありません。 血管が弱っていると、血圧上昇がきっかけとなって血管が破裂することがあります。

エナジードリンクに含有されることがある成分の中では、β-フェニルエチルアミン塩酸塩・緑茶抽出物・ヨヒンビンなどに交感神経を刺激する作用があるのではないかと考えられています。

また、エナジードリンクに含まれる成分の間でが何らかの相互作用が生じた可能性もあります。 エナジードリンクには、作用がよくわかっていない成分も含有されています。