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DHAやEPAに老化に伴う炎症を緩和する効果?

(2018年5月) "Prostaglandins, Leukotrienes and Essential Fatty Acids" 誌に掲載されたオハイオ州立大学の研究によると、DHAとEPA(魚の油に豊富に含まれるオメガ3不飽和脂肪酸)のサプリメントにインフラメージングを緩和する効果が期待できるかもしれません。
Alai Tan et al. "Supplementation with eicosapentaenoic acid and docosahexaenoic acid reduces high levels of circulating proinflammatory cytokines in aging adults: A randomized, controlled study"

インフラメージングとは

インフラメージングとは加齢により生じる全身的な慢性炎症のことです。 インフラメージングは老化が関与する病気の多くに関与しており、高齢者の死亡の大きなリスク要因でもあります。

インフラメージングの原因は、老化に伴う炎症の原因となる組織ダメージの蓄積や、炎症性サイトカインの分泌量増加、病原体や老廃物を除去する能力の低下などであると考えられています。

インフラメージングとDHA/EPA

これまでにも複数の研究で、DHAやEPAの補給によりインフラメージングが緩和されることが示されていますが、高齢者に関してはDHAやEPAにそのような効果が無いという結果になった研究もいくつか存在します。

研究の方法

下肢静脈潰瘍の患者35人(平均年齢60.6才)を2つのグループに分けて、一方のグループにのみEPA&DHAのサプリメント2.5gを8週間にわたり服用してもらいました。

そして、インフラメージングの程度を示す物質(IL-8・IL-1β・TNF-α)などの血中濃度を測定しました。

結果

EPA&DHAのサプリメントの服用により、IL-8・IL-1β・TNF-α のいずれでも血中濃度が低下していました。 血中濃度の低下は服用開始から4週目の時点で見られましたが、8週目の時点で低下幅がさらに大きくなっていました。