マスコミによる感染症流行の報道の効果は4日後に表れる

(2016年1月) "Journal of Theoretical Biology" に掲載された陝西師範大学(中国)などの研究によると、インフルエンザなどの感染症の流行がマスコミで報道されることによって感染症流行が拡大するペースが鈍化すると思われます。

研究の方法

中国の西安市のデータを用いて、新型インフルエンザ(A/H1N1)に関する報道の回数・時間とインフルエンザによる来院者数との関係を調べました。

結果
1日に流れるインフルエンザ関連ニュースの回数が多く報道時間が長いと新規来院者が少ないという関係が見られました。 報道と新規来院者数との関係には4日間ほどのタイムラグがありました(*)。 患者数が増加するとインフルエンザ関連ニュースの報道回数が増えるという関係も見られました。
(*) インフルエンザの流行に関するニュースが増えた4日後に新規来院者が減っていた。
解説

テレビやラジオなどでインフルエンザの流行状況が報道されることによって人々の行動が変わる(人との接触を避けるなど)ために、インフルエンザに新たに感染する人が減るのだと思われます。

今回の結果から、感染症の流行を抑制するうえでマスコミによる報道が強力な武器になると思われます。