てんかん患者の睡眠時突然死の大部分はうつ伏せ寝で発生

(2015年1月) "Neurology" 誌オンライン版に掲載されたイリノイ大学のレビューによると、癲癇(てんかん)患者はうつ伏せになって寝ることで突然死のリスクが増加する可能性があります。

うつ伏せ寝がリスク要因であるとされる乳幼児突然死症候群でも40%で脳に異変が見られるという結果になった研究があり、癲癇との関連が指摘されています。

突然死(sudden unexpected death)は癲癇の治療が不十分な患者における主な死因であり、このような突然死の大部分では患者は睡眠中にひっそりと息を引き取ります。 突然死を起こし易いのは、強直間代発作(旧称:大発作)という脳全体に影響するタイプの癲癇の患者です。

レビューの内容

このレビューでは、過去に行われた25の研究(睡眠時の体勢が記録されていた突然死件数の合計は253件)のデータを分析しました。

その結果、253件のうちの73%がうつ伏せ寝でした。 年齢別では、40才未満では86%、40才以上では60%がうつ伏せ寝でした。

研究者は次のように述べています:

「若い人で突然死におけるうつ伏せ寝率が高い理由は明らかではありませんが、1人で眠ることが多いからでしょうか」

「ともあれ、強直間代発作タイプの癲癇を抱えている人と一緒に寝ていて、その人が睡眠中にうつ伏せになったのに気付いたら、仰向けまたは横向きの姿勢に変えてあげてください」

25の研究の中にはビデオ脳波モニタ(video EEG)で睡眠中の姿勢を監視している最中に突然死が生じたケースも11件あり、それらのケースではいずれもうつ伏せの体勢で亡くなっており、亡くなるときの発作が起こった時の睡眠姿勢も大部分はうつ伏せ寝でした。

研究者は、癲癇患者は仰向けに寝るのが良いと述べています。