癲癇発作のシグナルを感知して発作を抑止する超小型の装置

(2016年8月) リンショーピング大学(スェーデン)などの研究チームが、癲癇発作を抑制する(おそらく脳に埋め込んで使用される)小型の装置を開発しました。 この装置は20μm×20μmという極小サイズで、癲癇発作の初期のシグナルを感知すると発作を抑止する物質を放出します。 出典: Relief for epilepsy at the scale of a single cell

薬を経口で服用すると、薬が必要とされていない場所にまで薬が行き渡って副作用を引き起こすことがありますが、この装置を用いれば、ニューロンのレベルの精密さで必要とされる場所にのみ薬を投与することが可能です。

研究チームは、マウスの脳を用いた実験でこの装置の効果を確認した結果を "Proceedings of the National Academy of Sciences" に発表しました。

装置の概要

この装置は、神経シグナルを感知するセンサーとイオン・ポンプで構成されています。 イオン・ポンプからは、GABA(γ-アミノ酪酸)が必要とされる量だけ放出されます。 GABAは人体に自然に備わる神経伝達物質の一種で、神経の興奮を抑える作用があります。

この装置の材料は、生体適合性を有する導電性プラスチックのみです。