側頭葉てんかんの発作を原因から抑制し長期的な効果を発揮する薬が開発される可能性

(2016年6月) "Journal of Neuroscience" に掲載されたアイルランド王立外科医学院の研究によると、側頭葉癲癇(てんかん)という薬が効きにくいタイプの癲癇でも発作を予防できるという薬を開発できる可能性があります。出典: Transient P2X7 Receptor Antagonism Produces Lasting Reductions in Spontaneous Seizures and Gliosis in Experimental Temporal Lobe Epilepsy

研究の概要
研究チームはまず、側頭葉癲癇の患者はミクログリア(*)の表面に存在するP2X7という受容体の量が多いことを明らかにしました。 次に、P2X7受容体を遮断する薬(JNJ-47965567)をマウスに5日間にわたり注射したところ癲癇発作が減少しました。
(*) 非興奮性の脳細胞。 脳において免疫細胞として機能する。
注目すべきは、薬の投与を止めてからも6日以上にわたり発作の回数が減ったままだったという点です。 仮に、P2X7受容体を遮断する薬によって癲癇発作が生じやすくなる原因が緩和されたのだとすれば、癲癇の治療を一生続ける必要がなくなる可能性が期待できます。