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硫酸マグネシウム(エプソム塩)の飲み過ぎで肝臓に大ダメージ

(2017年10月) 硫酸マグネシウム(エプソム塩)の飲み過ぎで肝臓に深刻な傷害が生じた38才の男性のケースが "BMJ Case Reports" に報告されています。

状況

胆石を治療しようとして自然療法家に相談し硫酸マグネシウムを服用することを勧められた男性は、15日間にわたり硫酸マグネシウムをぬるま湯に溶かして毎日服用していました。

服用量

男性の硫酸マグネシウム服用量は1日あたりテーブル・スプーンに3杯というものでした。 テーブルスプーン1杯の量は15ccほどです。KEGGによると、硫酸マグネシウム(七水和物)の経口服用量は1回あたり5~15gです。

Wikipediaによると硫酸マグネシウム七水和物の密度は1.68g/cm3なので、15cc×3杯=45ccの硫酸マグネシウムを重量に換算すると45×1.68=75.6gにもなります。

症状

男性は食欲を失い、黄疸が生じていました。

病院にて

検査結果

一般的な肝臓疾患の検査をひととおり行いましたが、いずれも結果はシロでした。 ただ、生検(生体の組織を切り取って行う検査)では肝臓に傷害が生じているように見受けられました。

最終的に医師は、硫酸マグネシウムの過剰摂取により肝臓の線維症が急速に悪化したのだと判断しました。

治療

医師は、男性に硫酸マグネシウムの服用を止めて水分を大量に摂るように指示たうえで、肝臓の傷害の進行を防ぐための薬を処方しました。 その後40日ほどで、男性の肝機能は正常な水準にまで回復しました。

硫酸マグネシウムについて

硫酸マグネシウムは医療用としては便秘・胆石・低マグネシウム血症などの治療に利用されます。

民間療法としては入浴剤として使用されるほか、Wikipedia によると「肝臓のデトックス効果がある」として服用されることがあるようです。 便秘のときだけでなく腰痛がひどいときや風邪を引いたときなど体調が悪くなると飲むという方もおられるようです。

硫酸マグネシウムの摂り過ぎによる一般的な副作用は、下痢・不整脈・腎臓傷害などです。 腎機能が弱っている人は高マグネシウム血症になる恐れもあります。