推奨摂取量以上のサプリメントはガンの予防に逆効果

(2015年4月) "AACR Annual Meeting 2015" において行われた Tim Byers 博士(コロラド大学がんセンター)の講演によると、サプリメントを推奨量以上に摂取してもガンの予防には逆効果となります。 出典: Dietary Supplements Shown to Increase Cancer Risk

博士は次のように述べています:
「(サプリメントの過剰摂取によりガンのリスクが増加するメカニズムが)分子レベルでどうなっているのかは未だ明確ではありませんが、必要以上にサプリメントを服用する人ではガンのリスクが増加することが科学的なデータにより示されています」
20年にわたる研究

「私たちの研究は20年前に始まりました。 まず明らかになったのは、果物や野菜を食べる量が多い人はガンになりにくいということでした」

「次に、ビタミンやミネラルのサプリメントを余分に摂ることでガンのリスクをさらに減らせるかどうかを動物実験で調べたところ、結果は有望でした」

「そこで今度は、数千人のヒトを被験者とする10年にも及ぶ試験を行いました。 試験では、被験者を2つのグループに分けて、一方のグループにはサプリメントを、もう一方のグループにはプラシーボを服用してもらいました。 試験の結果、予想に反して一部の人ではビタミン剤の服用によってガンのリスクが増加していました」

「例えば、βカロチンのサプリメントの効果を調べた試験では、推奨量以上のβカロチンを服用することで肺ガンと心臓病の発症リスクが20%増加していました。 葉酸(ビタミンBの一種)でも同様に、(葉酸を推奨量以上に摂取したグループで)結腸のポリープの数が減るどころか増えていました。」
サプリメントよりも健康的な食事を

「とはいえ、ビタミンやミネラルのサプリメントを飲むことを恐れる必要はありません。 マルチビタミンにしても適正な用量を服用するのであれば有益だと思われます。 ただし、良質な食事に勝るものはありません」

「きちんとした食事をしていれば、サプリメントを飲まなくても推奨摂取量のビタミンとミネラルを摂ることができます。 したがって、ビタミン剤を飲んでいる成人の多くはビタミン剤を飲む必要が無いと思われます」

「長年の研究の結果、ビタミンとミネラルを余分に摂るのはむしろ有害であることが明らかになりました」