閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

運動のしすぎで心臓病のリスク要因のリスクが増加する恐れ。 ただし人種や性別により異なる?

(2017年10月) "Mayo Clinic Proceedings" に掲載されたイリノイ大学シカゴ校などの研究で、運動量が過度に多い人は運動量が少ない人に比べて中年になるまでのうちに冠動脈(心臓の動脈)が石灰化(CAC)(*)しやすいという結果になりました。 ただし、このような関係が見られたのは白人の男性に限られました。
(*) 血管壁に見られるカルシウムなどのプラークの蓄積。 冠動脈の石灰化は心臓病の初期の兆候で、冠動脈に石灰化が生じている人は心臓病のリスクが増加します。

研究の方法

米国に住む18~30才の白人および黒人 3,175人の運動量を25年間のうちに3回以上調べたデータを用いて、運動量とCACのリスクとの関係を調べました。 CACの有無は研究開始から25年目(43~55才のとき)にCTスキャンを用いて行いました。

結果

25年間にわたり運動量が最も多かった(450分超/週)グループは運動量が最も少なかった(150分未満/分)グループに比べて、中年になるまでにCACが生じているリスクが27%高くなっていましたが、この数字は統計学的な有意性に問題がありました。

白人男性に限ると、この数字は86%で統計学的な有意性にも問題がありませんでした。 白人女性に限ると、運動量が多いとCACリスクが高いという傾向が見られたものの、統計学的に有意な結果ではありませんでした。

黒人では男性でも女性でも、運動量とCACリスクとのあいだに関係が見られませんでした。

解説

たくさん運動をする習慣により動脈にストレスがかかるためにCACのリスクが増加している可能性があります。 研究者によると、このタイプのCACは安定性が高いために破裂して心臓発作の原因となる心配はあまりありませんが、この点については今後の研究で確認する必要があります。