飲酒量が多い人の90%はアルコール依存症ではない

(2014年11月) 米国疾病対策センター(CDC)が発行している "Preventing Chronic Disease" に掲載されたレポートによると、成人の3人に1人がお酒の飲み過ぎですが、お酒を飲み過ぎる人の90%はアルコール依存症ではありません。

アルコール依存症では、過剰飲酒に加えて、アルコールへの渇望や、アルコールによる問題が何度も生じているにも関わらず飲酒を止められないとか、飲酒を抑制できないなどの状態も存在します。

ロバート・ブリューアー(*)博士は次のように述べています:
「お酒を過度に飲んでいればアル中だと考えている人が多いですが、過度に飲酒する人の10人中9人まではアルコール依存症の診断基準を満たしていません」
(*) ブリューアー(Brewer)には「お酒を造る人」という意味があります。
ただし、過剰飲酒であってもアルコール依存症でなければ問題が無いというわけではありません。 このレポートによると、アルコール依存症患者の年間死亡者数は 3,700人ほどですが、過剰飲酒に端を発する死亡数は 8,8000件です。
飲酒は、暴力事件や(急性)アルコール中毒、飲酒運転など短期的な死亡のリスクを増やすだけでなく、乳ガン・肝臓病・心臓病などの病気を介して長期的な死亡のリスクが増える原因ともなります。
今回のレポートは、2009~2011年に全米を対象に行われた調査(National Survey on Drug Use and Health)に参加した18才以上の米国人 138,100人のデータを分析した研究に基づいています。