閲覧以外でのコンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

ダイエットは食事を我慢するよりも食べた分だけ運動をするとよい

(2016年3月) "Medicine & Science in Sports and Exercise" 誌に掲載されたラフボロー大学(英国)の研究によると、ダイエットをするときには食事を我慢して摂取カロリーを減らすよりも、食事を我慢しなかった分だけ多く摂ったカロリーを運動によって消費する方が、食欲を我慢する苦しみが少なくて済みます。

この研究では2つの試験を行いました。
試験①
方法

健康な女性12人に運動またはカロリー制限をしてもらいました。 カロリー制限で制限するカロリーの量(836キロカロリー)と運動で消費するカロリーの量が釣り合うようにしました。 試験期間は9時間で、運動グループはその間にランニングを90分にわたり中程度の激しさで行いました。

そして一定の期間を空けた後に、運動グループとカロリー制限グループを入れ替えて同じことを再び行いました(12人×2回なので、24人を2つのグループに分けて試験を行ったのに相当する)。

結果
カロリー制限グループが摂取カロリーを836キロカロリー減らしたときには、カロリー制限後の食欲と食事量(*)が1/3近くも増えていました(†)。 その一方で、運動グループが運動により836キロカロリーを消費しても、運動後に消費したカロリーの分だけ食事量が増えることはありませんでした(‡)

(*) ビュッフェ形式で食べ放題。

(†) ビュッフェでの平均摂取カロリーは944kcalだった。

(‡) ビュッフェ平均摂取カロリーは660kcalだった。

カロリー制限グループでは、食欲を引き起こすグレリンというホルモンの血中濃度が増加する一方で、食欲を抑制するペプチドYYというホルモンの血中濃度が低下していました。

試験②
方法

男女10人ずつを被験者として7時間に及ぶセッションを2回繰り返しました。 1回目のセッションでは被験者全員に7時間の始めに60分間走り、その後の6時間はずっと休んでいてもらいました。 2回目のセッションでは被験者全員に最初から最後までずっと休んでいてもらいました。

そしていずれのセッションでも、一定時間を休んで過ごした後にグレリンの血中濃度の測定・食欲に関するアンケート・食べ放題の食事を行いました。

結果

ずっと休んでいたときよりも運動をしたときの方が食欲が少なくグレリンの血中濃度も低いという結果でした。 ただし、食事量に関してはセッションによる違いは見られませんでした。 また、運動による食欲・グレリン血中濃度・食事量の変化に男女差はありませんでした。

解説
今回の結果は、運動により特に女性で食事量が増えるとする過去の研究結果と一致しません。 研究者は次のように述べています:
「この研究では運動により空腹感が増すことはないという結果になりました。 少なくとも運動直後の数時間においては空腹感が増していませんでした。 次の研究では、運動による食欲抑制の効果がどれだけ続くのかを調べる予定です」