運動による男性ホルモンの減少 (レビュー)

(2018年8月) ジャクソンヴィル大学(米国)などの研究グループが、運動に起因する男性性腺機能低下症についてまとめたレビューを "The Physician and Sportsmedicine" 誌に発表しています。
David Hooper et al. "Treating exercise-associated low testosterone and its related symptoms"

レビューの骨子

  1. 「運動に起因する男性性腺機能低下症(EHMC)」とは、スポーツ選手に見られるテストステロン血中濃度の低下やそれに伴う症状のことである。
  2. EHMCは大量の持久運動をこなす男性に見られることがあるが、有酸素運動のほかアメフトやレスリングのように力を使うスポーツを行う男性にも生じることがある。
  3. 単にテストステロン血中濃度が低下しただけであれば必ずしも治療が必要ではないが、性腺機能低下症の症状(疲労感・性機能不全・骨密度低下など)を伴う場合には競技パフォーマンスや健康に支障が出る恐れがある。
  4. 性腺機能低下症の治療にはテストステロンやクエン酸クロミフェンなどの薬物が有効であるが、スポーツ選手の場合はドーピング検査にひっかかるのでこうした薬物は使用できない。
  5. したがって、スポーツ選手の場合には栄養状態の改善やトレーニング内容の改変でEHMCの治療にあたるとよいだろう。