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過度の運動は心臓の健康に逆効果

(2014年5月) "Heart" 誌オンライン版に過度の運動が逆効果であることを示唆する研究が2つ掲載されています。

  • ドイツの研究: 心臓疾患を抱えている人が高強度の運動をやり過ぎると心臓発作や脳卒中で死亡するリスクが増加すると考えられます。

  • スェーデンの研究: 持久運動(ウォーキングやジョギング、水泳、テニスなど、長時間にわたって心肺機能に負荷をかける有酸素運動)を週に5時間以上行う若い男性では、将来に不整脈になるリスクが増加する可能性があります。
これらの研究はいずれも、「運動量が多ければ多いほど良い」とは必ずしも言えないことを示しています。

ドイツの研究
この研究では、病状が安定している冠状動脈疾患患者 1,000人超を対象に、運動の頻度および強度と生存率との関係を10年間にわたって追跡調査しました。

患者たち(大部分は60代)は全員、心臓発作や脳卒中を予防するための運動を奨励するための心臓リハビリ・プログラムに出席していました。

患者の40%は週に2~4回、30%はそれ以上、そして残り30%はそれ以下の運動量でした。 10人に1人が全くあるいは滅多に運動をしていませんでした。 現在のガイドラインでは、心臓疾患の患者は中強度の有酸素運動を週に1時間×5回以上行うことが推奨されています。

追跡期間が進むにつれて患者たちの運動の頻度は減る傾向にありましたが、週に2~4回の運動をしていたグループに限っては頻度は減りませんでした。

運動量が最も少ないグループでは定期的に運動をしているグループに比べて、心臓発作や脳卒中のリスクが約2倍、心血管疾患などで死亡するリスクが4倍になっていました。

そして幾分意外なことに、1日あたりの運動が最も激しいグループでも、心臓発作や脳卒中で死亡するリスクが2倍超になっていたのです。

スェーデンの研究
こちらの研究では、45~79才(平均年齢61才)の男性4万4千人に、15才・30才・50才の時点の運動習慣と前年の運動習慣について尋ねました。

さらに、(運動習慣について尋ねた後で?)1997年から12年間にわたって不整脈(脳卒中のリスク要因)になった人の数を追跡しました。 主な結果は次の通りです:

  • 週に5時間を超えて激しい運動を続けていたグループでは、週当たりの運動時間が1時間未満のグループに比べて、60才までに不整脈になるリスクが19%増加していた。

  • このリスクは、30才の時点で週5時間超の運動をしていたのに60才になる頃には(週あたり)1時間未満しか運動をしないようになったグループ(つまり、若い頃に運動に熱心だったのに年を取ってから運動をしなくなったグループ)では、49%にまで増加していた。

  • 60才の時点で1日に1時間以上、自転車に乗ったり元気良くウォーキング(つまり中強度の運動)をしていたグループでは、運動をしていなかったグループに比べて、心房細動(不整脈の一種)のリスクが13%減少していた。