運動奨励金は加算方式よりも減点方式が効果的

(2016年2月) "Annals of Internal Medicine" に掲載されたペンシルバニア大学の研究で、運動習慣を奨励するには運動をするたびに報奨金を与えるよりも運動をしないたびに報奨金を減らす方が有効であるという結果になりました。 出典: Potential to Lose a Financial Reward is More Effective than Gaining One

米国の企業の中には社員の健康促進プログラムの一環として、健康目標を達成した社員に報奨金を与えているところがあります。

研究の方法
281人を被験者として、26週間にわたり1日あたり7千歩を歩くことを目指すという試験を行いました。 26週間の前半は被験者を次の4つのグループに分けました:
  1. 金銭的な見返りを与えられないグループ
  2. 7千歩を歩いた日には1.4ドルをもらえるグループ(毎日歩けば一ヶ月で42ドルもらえる)
  3. 7千歩を歩いた日には宝くじをもらえるグループ(当選金額は1日あたりの平均で1.4ドル)
  4. 当初に42ドルを与えられ、7千歩を達成できない日があるたびに1.4ドルずつ徴収されるグループ
残りの13週間には、被験者全員に何の見返りも与えず7千歩を歩くことを目指してもらいました。
米国人の1日あたりの平均的な歩数は5千歩なので、7千歩という歩数は普段無意識に歩いている歩行量の1.4倍ということになります。
結果
1~3のグループでは最初の13週間における歩行量が同程度で、7千歩/日の達成率は30~35%でした。 これに対して4のグループの達成率は45%でした。