(2016年8月) " Journal of Behavioral Medicine" に掲載されたアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク(ドイツ)の研究によると、「運動が自分のためになる」と信じて運動するほうが運動がメンタル面にもたらす効果が向上します。
研究の方法
18~32才の男女76人を被験者として次のような試験を行いました:
- 運動が自分にとって有益であると思うかどうかを被験者に質問した。
- 被験者に自転車による運動と健康との関係について描いた動画を観せた。 被験者は4つのグループに分けられ、グループごとに動画の中で描写される自転車の健康への有益性の度合いが異なってた。
- 幸福度や気分に関するアンケートを実施した。
- エアロバイクで30分間運動してもらった。 運動中には脳波も測定した。
- 幸福度や気分に関するアンケートを再び実施した。
結果
運動が自分にとってどれだけ有益であると思っていた被験者のほうが、運動による気分改善と不安感軽減の効果が高いという結果でした。
動画を観せる前の質問において「運動が自分にとって有益である」と答えていた被験者や、観せられた動画において自転車の有益性が描写されていた被験者のほうが、脳波的にもリラックスしていました。
研究チームによると、今回の結果は自転車だけでなくジョギングや水泳などの有酸素運動にも当てはまると思われます。