運動による心臓麻痺のリスクは非常に低く、運動習慣があるとさらに低い

(2016年3月) "Canadian Journal of Cardiology" に掲載されたトロント大学(カナダ)などの研究(システマティック・レビュー)によると、激しい運動の最中および後には心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクが一時的に増加しますが、激しい運動であっても長期間にわたり習慣的に行うのであれば、メリット(健康への効果)がデメリット(心血管疾患リスクの増加)を上回ると思われます。
予備知識

運動習慣には心血管疾患などによる死亡のリスクを減らす効果があると思われますが、その一方で運動の最中や後には有害心血管イベント(心臓発作など)や心臓突然死のリスクが安静時よりも増加します。

レビューの概要

成人の運動と心血管リスクの関係について調べた複数の研究のデータを調査したところ、運動の種類や激しさに関わらず運動中および運動直後における有害心血管イベントや心臓突然死の発生率は非常に低い(1万人時間につき0.01人時間)という結果でした。

有害心血管イベントや心臓突然死のリスクは、高齢であるほど、そして運動が激しいほど高くなっていましたが、運動習慣を長く続けているグループではリスクが低くなっていました。

運動中・運動直後における心臓突然死の大部分は、心臓に異常を抱えているけれどもその自覚が無いという人に生じていました。