運動で前立腺ガンのリスクが減少

(2013年2月) "Cancer" 誌に掲載された米国の研究によると、前立腺ガンにかかるリスクや、既に前立腺ガンにかかっている人では前立腺ガンが悪性になるリスクが運動習慣によって低下します。

ただし、運動のこのような効果が見られたのは白人男性だけで黒人男性には見られませんでした。 アジア系の男性については不明です。

研究の方法

この研究では、前立腺の生体組織検査(生検)を受ける白人男性164人と黒人男性143人に運動習慣について尋ねました。

結果

運動量が中程度以上の白人男性では、運動量が少ない、あるいは運動をしない白人男性に比べて、前立腺ガンと診断される数が53%低くなっていました。 一方、黒人男性ではこのような関係は認められませんでした。

さらに、今回の生検で前立腺ガンであると診断された男性においても、運動習慣のある男性ではガンが侵攻性の強い悪性のものであるリスクが13%少ないという結果になりました。 こちらについても、黒人男性では運動習慣による有意な影響は見られませんでした。

類似研究

"Journal of Clinical Oncology"(2017年)に掲載されたデューク大学の研究でも、308人の男性(53%が白人、47%が黒人)を調査して、白人は身体活動量が多いと前立腺ガンのリスクが10%低いが、黒人では身体活動量と前立腺ガンのリスクとのあいだに関係が見られないという結果になっています。

補足
過去の研究では、黒人男性は前立腺ガンになりやすく、そして前立腺ガンで死にやすいという結果になっています。