閲覧以外でのコンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

運動量は多いほど良いというわけではない

(2014年8月) "Mayo Clinic Proceedings" オンライン版に掲載された研究によると、心臓発作の病歴がある人は、運動量をジョギングであれば1日あたり7km程度、ウォーキングであれば10km程度までにしておくのが良いようです。

この研究では、心臓発作の病歴がある人 2,400人ほどを対象に、運動習慣と心血管関連の死亡率との関係を調べました。

その結果、適度な運動は心血管の健康に有益で、1週間あたりの運動量がジョギングであれば30マイル(約48km)、ウォーキングであれば46マイル(約73.6km)までのグループでは心血管イベント(心臓発作や脳卒中)による死亡率が(おそらく運動をしないグループに比べて)65%低下していたのですが、その上限を超えると心血管イベントによる死亡率が再び増加し始めていました。

研究者は次のように述べています:

「ジョギングやウォーキングがもたらす有益性は運動量に比例して無限に増加し続けていくわけではありません。 一定の上限、おそらくジョギングであれば30マイル/週程度のあたりで、リスクが有意に増加し始めます。

競技として走るの(マラソンなど)も急性イベント(心臓発作などのことでしょう)のリスク増加の原因となるようです」


ただし、この研究は心臓発作の病歴がある人を対象に行なわれたため、一般にはそのまま適用できないかもしれません。

なお、専門家によると、心臓病患者であっても大部分は運動が有益で、週に5日ほど1日あたり30~40分ほどの運動をすることが推奨されます。 ただし、健康的な観点からは、それ以上(1日あたり60分超)の運動は無益です。

また、"Mayo Clinic Proceedings" 誌に同時掲載された European University(スペイン)のメタ分析では、運動量が非常に多いはずのオリンピック選手やツール・ド・フランス参加選手などの一流アスリートは平均よりも長生きであるという結果になっています。 特に心血管疾患とガンによる死亡率が低くなっていました。

このメタ分析では、10のコホート研究のデータ(4万2千人。このうち女性は707人)を分析しました。

過去の複数の研究によると、激しい(強度が高い)運動を行う人の場合、心血管の健康や長生きのためには、①1週間あたりの合計で5時間程度までを上限として行ない、②毎日は運動せずに、1週間につき1~2日の休養日を設けるのが良いようです。