運動をするとオレキシンが増加する。 でも、そもそもオレキシンって何?

(2016年9月) "Journal of Basic and Clinical Physiology and Pharmacology" に掲載されたナポリ第2大学の研究によると、運動後にはオレキシンと呼ばれる物質の血中濃度が増加します。

オレキシンとは
オレキシンは視床下部で生産される興奮性の神経ペプチドです(神経ペプチドはアミノ酸でできていて、神経伝達物質やホルモンとして機能します)。 動物実験では、オレキシンに次のような作用のあることが示されています:
  • 褐色脂肪(ブライト脂肪)の増加を促進してカロリー消費量を増やす。
  • 眠気を吹き飛ばして注意力を向上させる。
  • 食欲を増進させる。
ナルコレプシーの一種であるカタプレキシーは、脳でオレキシンが欠乏する(オレキシンを作り出す細胞が破壊される)ために起こります。
オレキシンの種類

オレキシンにはAとBの2種類があります。 Wikipedia によるとオレキシンAのほうが生物学的に重要だそうですが、Wikipedia のこの記述のソースは不明です。

研究の方法

平均年齢24才の男性10人にエアロバイクで75wの負荷で15分間の運動をしてもらい、その前後で血液検査を行ってオレキシンAの血中濃度を調べました。

結果
運動後には血中のオレキシンA濃度が増加していました。 増加のピークは、運動を終了してから330分後でした。