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太っていなければ運動で有益な腸内細菌が増加する

(2017年12月) "Medicine & Science in Sports & Exercise" 誌に掲載されたイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校などの研究によると、運動で有益な腸内細菌が増加するかどうかは太っているか否かにより異なります。

研究の方法

運動習慣がない男女32人(*)に6週間にわたり30~60分間の持久運動を週に3回行ってもらい、運動期間の前後および6週間後(合計3回)に、腸内細菌の種類構成や腸内細菌が生産する短鎖脂肪酸(SC FA)(†)の糞便中濃度を調べました。

(*) 普通体重者が18人で肥満者が14人。

(†) SC FAは、血圧・食欲・腸の健康などに影響して炎症性疾患・糖尿病・心臓病などのリスクを引き下げてくれるのではないかと期待されています。

結果

普通体重の人では運動習慣によりSC FAを生産するタイプの腸内細菌および酪酸などのSC FAの糞便中濃度が増加していましたが、肥満者ではほとんど増加していませんでした。 運動によるSC FA増加は、普通体重者のうち元々のSC FA生産量が少ない人で顕著でした。

運動期間の6週間後には(再び運動をしない生活に戻ると)、腸内細菌の種類構成もSC FAの濃度もほぼ元の状態に戻りました。