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他人に教えるつもりで勉強すると学習効率がアップする理由

(2014年8月) "Memory & Cognition" 誌に掲載されたワシントン大学セントルイスなどの研究によると、テストを念頭において勉強したときよりも、他人に教えることを念頭において勉強したときの方が勉強の効率が向上すると思われます。

この研究において、他人に教えるつもりで勉強した人の方が、記憶の正確さや記憶の効率など記憶力が向上していたのです。 この効果は特に、重要な暗記事項に関して顕著でした。

研究の方法

学生を2つのグループに分けて、一方のグループには「後でテストをするから」と告げ、もう一方のグループには「後で他の人に暗記した内容を教えてください」と告げたうえで、書物に書かれている内容を暗記させました。 そして、暗記した内容を両グループでテストしました。

結果

「後で他人に教えてください」と告げられたグループの方が成績が良好でした。 文章の暗記だけでなく、文章の内容(特に重要な事柄)に関する理解についても、こちらのグループの方が優れていました。

解説
他人に教えようとして勉強すると学習効率がアップする理由に関して、研究者は次のように説明しています:
「教師は授業の準備をするとき、授業内容の要点にあたる部分を探し出し、要点と要点の関係を整理して構造化します。 これが結果的に効果的な学習法となっているわけですが、学生であっても他人に教えようとして勉強する場合には教師と同じような学習法を(無意識のうちに)用いるのでしょう」
この学習法は、自宅で自習するときにも、学校の授業に取り入れても有効だと考えられます。