ウトウトと眠りかけの時に爆発音が聞こえても心配無用

(2014年5月) "Sleep Medicine Reviews" に掲載された研究の中で、ワシントン州立大学の研究者が「爆発音症候群(exploding head syndrome)」という症状に関する注意を喚起しています。

典型的な症状

この症候群の典型的な症状は、眠りに就こうとする時あるいは目覚めようとしている時に、ドアをばたんと閉めるような大きな音や、花火あるいは銃声のような大きな音が聞こえるというものです。 1晩に7回もこういう音が聴こえるという人もいます。 爆発音症候群が何かの重大な病気の兆候であるということは無さそうですが、大きな音のせいで眠るのが怖くなったり睡眠不足になったりします。

バリエーション

爆発音は片耳だけに聞こえる場合と、両耳に聞こえる場合があります。 頭の中で爆発音が聞こえるというケースも報告されています。 また、爆発音症候群の患者の中には、軽い頭痛を感じる人や、雷光や閃光が見えるという人もいます。 (雷光や閃光というのは、偏頭痛の前兆のような感じなのでしょうか)

記録されている最初のケース

「爆発音症候群」という言葉を始めて使ったのは 1988年に "Lancet" 誌に掲載された論文ですが、1876年に米国の医師である Silas Weir Mitchell 氏により同様の症状のある男性2名のケースが報告されています。

男性よりも女性に多い?

限られた資料からの推測になりますが、爆発音症候群は男性よりも女性に多いようです。 かなりの数の症例が報告されていることから、珍しい症状では無いようです。

れっきとした病気

爆発音症候群は "International Classification of Sleep Disorders" において、立派な睡眠障害の1つとして認められています。 爆発音症候群の患者では、まどろんではいるけれども目覚めているという状態で脳波に異常が見られます。

研究者は次のように述べています:

「眠りに入るときの体の機能停止(shut down)が正しい順序で行われていないのだと我々は推測しています。 一部のニューロン群が機能停止するどころか活性化するために爆発音が聞こえるのです」

「爆発音症候群には行動的あるいは心理学的な要因も関与しているため、睡眠障害がある人では爆発音症候群のリスクが高くなると思われます」
対策
爆発音症候群は治療法が無いわけではありませんが、何よりもまず、爆発音症候群に(音が怖いという以外には)実害が無いことを患者に伝えて安心させるのが良いと思われます。