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恐怖症やパニックのサイコセラピーは朝に行うと効果的

(2016年10月) "Psychoneuroendocrinology" 誌に掲載された南メソジスト大学(米国)などの研究によると、不安症・恐怖症・パニックを治療するための心理療法(サイコセラピー)は朝に行うと効果的であるようです。 恐怖感を打ち払うのを助けてくれるコルチゾールというホルモンの量が朝に最も多くなるためかもしれません。

研究の方法
パニック障害や広場恐怖症の患者24人に、曝露療法(*)と呼ばれる一般的な心理療法を毎週受けてもらいました。
(*) パニックや恐怖のきっかけとなる状況を意図的に繰り返し体験することで恐怖感を減らそうとする治療法。
曝露療法の内容

曝露療法が行われた場所は、高層ビル・高速道路・歩道橋・エレベーター・スーパーマーケット・映画館・地下鉄・ボートなど様々でした。 曝露療法の期間は3週間で、1回あたりの実施時間は40分間でした。

コルチゾールの検査

1日の様々な時間帯に、患者たちの唾液を調べてコルチゾールの量を検査しました。

結果
曝露療法が行われた時間帯に関わらず曝露療法によって症状が改善していましたが、1日のうちの早い時間帯に曝露療法を行ったときに症状の改善幅(*)が最も大きくなっていました。
(*) 脅威誤評価(threat misappraisal)・回避行動・パニック症状の程度を次回の診療時に計測した。
また、唾液から検出されるコルチゾールの量が多いと、脅威評価・コントロール感・パニック症状の改善幅が大きくなっていました。