ファーストフードを頻繁に食べている子供は学校の成績が伸び悩む

(2014年12月) "Clinical Pediatrics" 誌に掲載されたオハイオ州立大学などの研究で、小学5年生のときにファーストフードを頻繁に食べていた子供は、ファーストフードを食べていなかった子供に比べて、中学2年生になったときの学校の成績の伸び率が低い傾向にあるという結果になりました。

研究者は次のように述べています:

「ファーストフードが子供の肥満に関与していることを示すエビデンスは豊富に存在しますが、今回の研究によるとファーストフードは子供の学校の成績にも影響する可能性があります」

「子供に一切ファーストフードを与えてはならないと主張するつもりはありませんが、出来る限りファーストフードを控えさせるのが良いでしょう」
研究の方法

この研究では、全米から収集された約 11,740人の子供のデータを分析しました。データに含まれていたのは、小学5年生のときと中学2年生のときの2回にわたって行われた国語・算数(数学)・理科のテストの成績と、小学5年生のときに実施した食事習慣に関するアンケートの結果でした。

ファーストフードの摂取状況

71%の子供が(アンケートに回答した時点から見て)過去7日間のうちにファーストフードを食べていました。 過去7日間のうちにファーストフードを1~3回食べたという子供は50%超でした。 また、ファーストフードを過去7日間のうちに(*)4~6回食べたという子供は10%で、毎日食べたという子供は10%でした。

(*) 米印を付けた箇所は、原文では「一週間あたり」という表現になっています。 例えば、「一週間あたり4~6回食べたという子供」という具合。 以下の米印についても同様。
結果

ファーストフードを毎日あるいは過去7日間のうちに(*)4~6回食べたというグループは、過去7日間のうちにファーストフードを食べていなかったグループに比べて、国語・算数・理科すべての教科のテスト成績の伸び率において劣っていました。

一方、過去7日間において(*)ファーストフードを週に1~3回だけ食べていたグループは、過去7日間のうちにファーストフードを食べていなかったグループに比べて、算数のテスト成績のみ伸び率が劣っていました。

(過去7日間における)ファーストフードの摂取量が最大だったグループは、ファーストフードを食べていなかったグループに比べて、成績の伸び率が20%ほど劣っていました。

結果の有意性

これらの結果の統計学的な有意性は、5年生の時点での成績のほか、運動量参考記事: 健康な子供が成績優秀や、テレビ視聴時間、ファーストフード以外の食事内容、世帯年収参考記事: 所得格差は子供は脳の発達にも表れる、住んでいる地域、通っている学校など学業成績に影響すると考えられる要因を考慮しても失われませんでした。

今回の研究では、ファーストフードの摂取と学校の成績との因果関係を証明することは出来ませんが、研究チームはファーストフードの摂取が学校の成績に悪影響を与えている可能性は高いと考えています。

ファーストフードで学校の成績が伸び悩む(として、その)理由は不明ですが、ファーストフードでは鉄分が不足することが他の研究で示されています。 鉄分は認知能力(記憶力や思考力など)の発達に寄与します。 また、ファーストフードには糖分や脂肪分が多く含まれていますが、糖分と脂肪分を多量に含む食事により記憶および学習のプロセスが損なわれることが過去の研究で示されています。