研究の方法
鬱病の病歴が無い(鬱と診断されたり抗鬱薬を服用したことが無い)男女 8,964人を調査しました。
結果
8,964人のうち研究開始から半年のうちに鬱病と診断された、あるいは抗鬱薬を服用し始めたのは493人でした。
ファーストフードを日頃から食べているグループでは、そうでないグループに比べて鬱病になるリスクが51%高くなっていました。
さらに、ファーストフードと鬱病との間には用量反応(dose-response)が認められました。 これはつまり、ファーストフードを食べる量が多いほど鬱病のリスクが高くなっていたということです。
少量しかファーストフードを食べない人でも鬱病のリスクが有意に増加していました。
ファーストフードをよく食べる人には次のような特徴がありました: ①独身、②運動量が少ない、③食事が劣悪(野菜、果実、ナッツ、魚などをあまり食べない)、④喫煙者、⑤仕事時間が長い。
この研究チームは 2009年に地中海地方の食事と鬱病の関係を調べた研究を発表しています。