ファーストフード店が多い地域には2型だけでなく1型の糖尿病も多い

(2018年4月) "Journal of the Endocrine Society" に掲載されたニューヨーク大学などの研究で、ファーストフードを提供する店が多い地域に2型糖尿病だけでなく1型糖尿病も多いことが明らかになりました。出典: Study Finds High Rates of Type 1 Diabetes Near Food Swamps

2型と1型

2型糖尿病が生活習慣病であるのに対して1型糖尿病は自己免疫疾患です。 1型糖尿病は膵臓の細胞が免疫系に攻撃されてインスリンを作れなくなってしまうために生じます。

研究の方法

2009~2013年のうちに病院の救急治療部を1回以上利用した人の中から1型/2型糖尿病の病歴がある人のデータを選出してニューヨーク市における糖尿病患者の分布を調べました。

そしてファーストフード店やコンビニエンス・ストアの分布も調べて、糖尿病患者の分布との関係を分析しました。

結果

ファーストフード店が多い地域ではファーストフード店がない地域に比べて、成人の1型糖尿病は1.55倍、成人の2型糖尿病は2.52倍、子供の1型糖尿病は2.03倍に、有病率がそれぞれ増加していました。

意外にも、子供の2型糖尿病の有病率とファーストフード店の多さとの間には関係が見られませんでした。 子供の2型糖尿病は黒人が多く住む地域で有病率が高くなっていました。子供の2型糖尿病の発生には遺伝子的な要因が絡んでいるのかもしれません。

研究グループは次のように述べています:
「(これまで、1型糖尿病のリスクには主に遺伝子が、そして2型糖尿病のリスクには主に生活環境が影響すると考えられてきたけれど)今回の研究によると1型糖尿病の環境的なリスク要因や2型糖尿病の遺伝子的なリスク要因をもっと考慮したり調査したりする必要がある」