カロリー制限中の運動は食前でも食後でも同じダイエット効果

(2015年4月) "Journal of the International Society of Sports Nutrition" に 2014年11月に掲載されたニューヨーク市立大学などの研究によると、ダイエットでカロリーを制限している人の場合には食前でも食後でもダイエット効果は変わりません。
Brad Jon Schoenfeld1, Alan Albert Aragon, Colin D Wilborn, James W Krieger, Gul T Sonmez. Body composition changes associated with fasted versus non-fasted aerobic exercise (Licensed under CC BY 4.0)
研究の背景

「ダイエットのための運動は食前よりも食後に行う方が体脂肪の減少にとって効果的である」という仮説があります。 これは、食事をしていなくてグリコーゲン(糖原)とインスリンの体内量が低下しているときに運動によってエネルギーを使う方が脂肪がエネルギー源として用いられやすいはずだという説で、この説は複数の研究によって裏付けられてきました。

しかし、ダイエット期間中でカロリーを制限している人においてどうなのかを直接的に調べた研究は(研究チームの知る限りでは)これまでに行われていません。 そこで今回の研究ではカロリー制限をしている女性たちを被験者として運動のタイミングによってダイエット効果に差が出るのかどうかを調べました。
研究の方法
この研究では、カロリー制限中の若い女性20人を10人ずつのグループに分けて、一方のグループには朝食前に、そして、もう一方のグループには朝食後に運動をするという生活を4週間にわたって続けてもらいました。 (詳細
結果

どちらのグループも、試験期間前に比べて脂肪の量が減り体重が落ちていましたが、両グループ間の比較では脂肪・体重の減り方に違いがありませんでした。

研究チームによると、食後に運動する方がカロリー消費量が多くなるために、食事前に運動をすることによるダイエット上の利点(脂肪がエネルギー源として用いられやすい)が相殺されている可能性があります。

この結果から、カロリー摂取量を減らすダイエットをしている期間中には、運動を行うタイミングによるダイエット効果の差は無いと思われます。
注意点

20人を無作為に2つのグループに振り分けたため、朝食後に運動をしたグループの方が若い(朝食前のグループの平均年齢が23.8才だったのに対して21才)という違いがありました。

また、今回の研究は試験期間が4週間と短かく被験者数も少なかったため、もっと長期間にわたる大規模な研究で今回の結果を確認する必要があります。