断食で脳腫瘍の治療効果が増幅

(2012年9月) 南カリフォルニア大学の研究によると、脳腫瘍で放射線治療を受けている患者は、放射線治療の前に断食をすることで治療効果を増幅できる可能性があります。

研究の内容

この研究ではマウスを使った実験を行いました。 その結果、断食により脳腫瘍(特に悪性のもの)が放射線に弱くなることが示されました。

実験では、脳腫瘍を植えつけられたマウスたちに放射線治療を行う前に、最長で二日間の断食を強いました。 すると、化学療法と放射線治療の効果が増幅しました。 放射線治療だけのグループや断食だけのグループと比べて、実験期間の最後までガンと副作用に苦しみつつ生き延びたマウスの数が二倍以上となりました。

補足

この研究者は、放射線治療の前に断食を行う場合には必ず医師と相談するようにと述べています。

同じ研究グループは過去の研究で、化学療法の前に短期的に断食することで、健康な細胞が保護されるうえに、ガン細胞に対する化学療法の効果が増すことを発見しています。

今回の研究で対象となった脳腫瘍はグリオーマ(神経膠腫)です。 グリオーマは、脳腫瘍の中で最も一般的なもので、診断後の余命は通常2年以内だと言われています。