閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

絶食や低炭水化物食、激しい運動で炎症が抑制されるのはBHBのお陰

(2015年2月) "Nature Medicine" 誌オンライン版に掲載されたイェール大学の研究で、カロリー制限や激しい運動などによって炎症が抑制されるメカニズムの解明が進みました。 β-ヒドロキシ酪酸(BHB)という化合物が、インフラマソームと呼ばれる炎症関連の分子複合体の一部であるNLRP3を直接的に阻害していたのです。
β-ヒドロキシ酪酸(BHB)
BHBは絶食や、カロリー制限、ケトン食(炭水化物が少ないのが特徴)、高強度の運動に反応して体内で生産される代謝物です。

インフラマソームは、2型糖尿病・アテローム性動脈硬化・アルツハイマー病・自己炎症性障害などにおいて炎症応答を促進します。

研究の概要
ヒトの細胞やマウスを用いた実験を行い、マクロファージ(*)がケトン体に暴露されたときの反応と、その反応がインフラマソームに影響を及ぼすかどうかを調べました。
マクロファージ(大食細胞)
白血球の一種で、病原菌を取り込んで殺傷したり死んだ細胞を除去したりする以外に、炎症を引き起こしもする。

研究チームはまず、NLRP3によって炎症疾患を発症したマウスにBHBを導入して炎症が低減されることを確認しました。 次に、マウスにケトン誘発食を与えて血中のBHB濃度を増加させたところ、それによっても炎症が低減しました。

コメント
研究者は次のように述べています:
「今回の結果から、低炭水化物食を食べたり、絶食をしたり、高強度の運動をしたときに体内で生産されるBHBのような代謝物によってNLRP3を低減できる可能性が示唆されます」