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断食をすると悪玉コレステロールがエネルギー源として消費される

(2014年6月) "2014 American Diabetes Association Scientific Sessions" で発表された米国の研究によると、断食によって LDL(悪玉)コレステロールが低下します。 断食中にコレステロールがエネルギー源として用いられるためです。

研究の内容

この研究では、30~69才で糖尿病前症の男女に断食を行ってもらいました。 これらの男女には肥満の人と、そうでない人がいましたが、いずれも次のメタボリック症候群の4つの要因(①ウェストのサイズが大きい、②中性脂肪過多/HDL(善玉)コレステロール過小、③高血圧、④空腹時血糖値が高い)のうち少なくとも3つ以上を抱えていました。

研究期間は6週間でした。 一度の断食の期間も頻度も不明ですが、同研究グループが行った過去の研究(健康な人を対象にしたもの)の断食期間が24時間ということなので、今回の断食も24時間かもしれません。

研究者は次のように述べています:

「断食開始10~12時間後の時点で、脂肪細胞から LDLコレステロールが引き出されてエネルギーとして使用され始めました。

健康な人に断食をしてもらった過去の研究と同様に、断食をした当日にはコレステロールが僅かに上がりました。 しかし、6週間全体で見るとコレステロールは12%減っていました。 おまけに体重も落ちていました(6週間で1.3kg程度)。 この結果から、断食が糖尿病予防に有効だと思われます」
解説

脂肪細胞の LDL コレステロールがエネルギーとして消費されるのは特に、インスリン抵抗性の解消に有効だと考えられます。 インスリン抵抗性が生じると、膵臓がどれだけインスリンを生産しても足りなくなるために、体がインスリン不足に陥り、血糖値が上がります。

「脂肪細胞それ自体がインスリン抵抗性の主因です。 断食によって脂肪細胞が分解・除去されるため、断食はインスリン抵抗性に対して有効だと思われます」
ただし研究者によると、断食の効果は直ちに表れるものではありません(今回の研究も6週間)。 また、断食の期間や頻度に関しても、どの程度が良いのかはわかっていません。